Research topics

①食品成分による染色体分配機構を標的とした制がん作用

  多くのがん組織では染色体不安定性(Chromosome instability: CIN)をもつ細胞が特徴的に見られるため、このCIN細胞の脆弱な染色体分配機構に適度な負荷を与えることで、CIN細胞優先的に増殖を抑制するという制がん戦略が注目されつつあります。当研究室では、CINの性質を持つ細胞に対して優先的に増殖を抑制する食品成分の探索とその作用機序として染色体分配機構調節の関連性の検討をおこなっています。この研究を通して、食品成分の制がん作用における染色体分配機構調節の意義を実証したいと考えています。 



②食品成分によるエフェロサイトーシス促進作用

  エフェロサイトーシスとは、マクロファージなどの食細胞によるアポトーシス細胞のクリアランス過程のことであり、この機構は生体の恒常性維持において重要な役割を果たしています。エフェロサイトーシス不全は、生体内におけるアポトーシス細胞の異常蓄積およびその後に続くセカンダリーネクローシスを引き起こし、炎症状態が持続することで、動脈硬化や自己免疫疾患などの慢性炎症疾患につながると考えられています。当研究室では、エフェロサイトーシスを促進する食品成分の探索とその作用機序の解明をおこなっています。この研究を通して、複数の非感染性疾患にまたがる基盤病態である慢性炎症の予防に貢献し得る食品の新規機能性「エフェロサイトーシス促進作用」の確立を目指します。 




【共同研究・受託研究】

食品成分の分析


  他の研究室や地域の企業等から依頼を受けて、食品中に含まれる食品成分(ポリフェノール類やGABA、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、アスタキサンチンなど)の定性・定量分析をおこなっています。当研究室で分析できる食品成分の種類を少しずつ増やしていく予定です。ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。